レジリエンスとは
レジリエンスとは心理学で使われる用語で、「精神的な回復力」「しなやかさ」という意味が含まれています。
具体的にどんな力なのかというと、打たれ強く、困難なことがあっても立ち直ろうとする回復力のようなものです。
なぜレジリエンスを高める必要があるのか
仕事をしたり、生活するうえでストレスは絶対にかかってくるもので、仕事で上司に怒られたり、仕事で大きなミスをしたりと落ち込む出来事は誰にでもあると思います。 ただレジリエンスが高い人だと、その後に立ち直るスピードが速かったり、気持ちを切り替えるなど自分のメンタルを上手に上げることが出来ます。
逆境や困難を上手に乗り越えるレジリエンスを身につけて、心と体の健康を保つことは、その後の成長に大きくつながるでしょう。だからこそレジリエンスを高めていく必要があるのです。
レジリエンスの構成要素
レジリエンスを構成する個人内要員は「新奇性追求」「感情調整」「肯定的な未来志向」の3つがあります。
新奇性追求
これは、言葉の通りいろんなことに対して興味や関心を持つこと、何か新しいことに挑戦してみることなどを意味します。
感情調整
逆境に陥った時に「ツラい」「悲しい」など負の感情になることは誰しも当然のことだと思います。大事なのはそういったマイナスの感情をうまくコントロールするかのことを意味します。
未来展望
最後は、未来展望です。「将来に対して具体的な見通しを持つこと」「目標や将来の自分のビジョンを持つ」など肯定的な未来志向は、レジリエンスを促進する力になります。
レジリエンスにおける危険因子と保護因子とは
レジリエンスには、危険因子と保護因子という2つの要因があります。
危険因子
危険因子とはその人にとってストレスになる因子のことで、例えば、災害や病気や、親からの虐待やイジメなどの出来事まで幅広い範囲まで考えられます。
保護因子
保護因子とは、逆境を乗り越えるための推進になる因子のことで、例えば、個人の性格や考え方といった内面の部分であったり、学校や職場などの環境要因などがあります。
レジリエンスを高める方法
アメリカ心理学会が「レジリエンスを築く10の方法」を提唱しているのでそれを基に、レジリエンスを高める10の方法をお伝えしたいと思います。
①親戚や友人らと良好な関係を維持する
②危機的な状況に対してもう無理だと考えない、捉えない
③生活などでの変化を「そんな時もある」と受け入れる
④現実的な目標を立てて、それに向かって進む
⑤不利な状況であっても決断して行動する
⑥自己発見のための機会を探すこと
⑦自身を深める
⑧物事の捉え方についての展望を持つこと
⑨希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する
⑩心と体を大事にして、定期的に運動し、自分の気持ちに注意を向け、リラックスして楽しめることをする
いきなりこの10個全部する必要は無いと思います。まず自分にできそうなことや自分に合いそうな方法を見つけて実践してみるのが良いと思います。
⑥自己発見のための機会を探すことでいうと、いきなりキャンプに挑戦してみるなど大きなことをしないといけないと思わなくて良いと思います。例えば、行ったこと無い喫茶店に行ってみるやサウナなどに行ってみるなど低コストですぐに出来ることをしてみるだけでも良いと思います。
まとめ
レジリエンスは働いていく中で大事で必要な力の一つだと思います。実際に、会社での新人研修でレジリエンスの研修をするところはかなり多いです。失敗したから怒られて落ち込むことはあるでしょう。ただ大事なのはそこからどう自分をリカバリーしていくのかです。レジリエンスを身につけてしなやかに過ごしていきましょう。