考えても仕方ないことでも、人は勝手に頭の中をぐるぐると考えコントロールできず困ってしまうことありませんか?
この勝手に頭の中でぐるぐると考えが巡る思考を心理の世界では「自動思考」と呼びます。
この思考はポジティブな場合だと良いのですが、ネガティブな思考がぐるぐるするとしんどくなって、自分を過剰に責めてしまったりしてメンタル不調につながるのです。
だからこそ、自動思考をコントロールして楽になりませんか?
今回の記事では、自動思考とは何か?どうコントロールすれば良いのかについて紹介していきます。
自動思考とは?
人間には、「スキーマ」分かりやすく言うと信念があります。
何か出来事があったときは、この「スキーマ」の影響を受けてその人独自の「自動思考」頭に浮かぶ考えが出てきます。
この自動思考は、考え方のクセみたいなもので、私たちの気分や感情に影響を与えて、行動を変化させています。
自動思考とスキーマの違い
この2つには以下のような違いがあります。
・自動思考
瞬間的な浅いレベルの認知。出来事に対して浮かぶ瞬間的な考え
・スキーマ
その人が積み上げたより深いレベルの認知。過去の経験から形成された信念や価
これらのように私たちの奥底の部分にはスキーマがあって、その影響を受けて自動思考が生まれると考えると良いと思います。
自動思考を扱う方法
・自動思考に自ら気づく
まず大事なのは「今自分はどう考えているのか?」と気づくことです。
例えば、有名な話でいくと、コップに半分水が入っているのを見た時に、「まだ半分も水がある」(ポジティブ思考)、「もう半分しか水がない」(ネガティブ思考)だと自分はどの思考が出てくるのだろうかと気づくことです。
自動思考に気づくのは、難しいことではなく、意識すればわりと簡単に気づくことができます。
そしてこの自動思考に気づくことを繰り返すと、自分の考えをより客観的に見ることが出来るようになります。この自身の考えを俯瞰して見ることが出来る「メタ認知」がつくと、考え過ぎてモヤモヤすることが減ってくると思います。
・自動思考を受け入れる
次のステップとしては、気づいた自動思考を受け入れるということです。
自動思考に気づくことが出来て、メタ認知ができるようになれば、次はその考えを受け入れていきましょう。
なぜ受け入れるのか、その理由は、自動思考からの気分への影響を和らげるためです。
人間は、1度ネガティブな自動思考が生まれると、そこからいろんなネガティブなことが連想されて、気分もどんどん落ち込んでしまいます。
だからこそ、自分から出た自動思考を「今自分はそういうふうに考えているんだな」と考え、そのネガティブな連想を断ち切って、あるがままを受け入れることが大事なのです。
まとめ
人間は1日に約6万回考えが浮かぶと言われるくらい考える生き物なのです。つまり言い換えると、自動思考が無数に出てきます。ただその中が全てポジティブとは限らず、ネガティブな思考が多いと辛いですよね。
だからこそ自動思考に気付き、受け入れるなどして自分でコントロールができるようになれば、モヤモヤから少し離れて楽になれるのではないかと思います。